Weekly SPA! 2021.01.12-19 河合優実 旬撮ガール2021



女優・河合優実「20歳だというのに、なにか幸薄気な色気」松尾スズキが大抜擢

個性の時代といわれるが、スターとは誰よりも強烈な個性と輝きで時代を照らす存在だ。その予感をいち早く察知するクリエイターが注目する時代のヒロインの輝きを、気鋭のフォトグラファーが切り取る「旬撮ガール2021」。



歌い、踊り、演じる唯一無二の美人女優・河合優実

 注目のアーティスト・yamaのPVで圧倒的な存在感を放つ河合優実。今回、その彼女を舞台に大抜擢した松尾スズキ氏に寄稿してもらった。

 河合優実は気だるい。いや、気だるい表情をする。写真の中の河合、PVの中の河合。だいたい気だるい。20歳だというのに、なにか幸薄気な色気をそこから感じる。

 なんだその流し目は、そんな目で見るな。どういう人生を歩んできたんだ。長澤まさみの少女時代役のオーディションで送られてきた資料を見ながら私はそう思った。長澤さんのくったくなさに合わないかもな。



 ……でも、違った。コロナ禍ゆえ、私が書いた寸劇を、動画で演じた河合は、少女そのものだった。何この子、弾けるように笑うし、声に濁りがないし。どこまでも無垢な少女でいける。

 なるほどなあ。テンションを自在にあやつれるんだ。この歳でそういう技使っちゃうんだ。だからクリエイターたちは、そういう表情させたくなっちゃうんだ。実際会うと、まじめ。とにかく歌って踊るのが好き。舞台が大好きという。この歳で、この美貌でそう言い切れる女優は、めったにいない。

 実際、歌も踊りもうまい。明るい。いい家庭に育ったんだろうなあと思う。全然気だるくない。でもそれが出せる。唸るしかない。

 一緒にコロナ禍中の公演を乗り切った。もう仲間。近頃はなんでも忘れる松尾だけど、忘れませんよ、河合優実。

【推薦人:松尾スズキ氏】

作家・演出家・俳優’88年に大人計画を旗揚げ。岸田國士戯曲賞、読売文学賞戯曲・シナリオ賞など受賞多数。’20年よりシアターコクーン芸術監督に就任。映画監督、コラムニストなど多彩な顔を持つ。

【河合優実(かわいゆうみ)】

’00年生まれ。舞台『フリムンシスターズ』(松尾スズキ作・演出、長澤まさみ主演)、映画『佐々木、イン、マイマイン』(内山拓也監督)などに次々と出演。『夢中さ、きみに。』(MBS、1月7日24時59分~)に荒川役で出演。


 

Ads

Ads

Ads